色を撫でる。
 人を眠りへと誘う夜を深く、より深く。下に、下に、奥に、奥に。胎児のように丸まった先に見える世界へと潜る。潜って、潜って、潜った先で私は浮いている。透明な匂いの夜風の中、極彩色の羽毛に掴まって。
 見上げれば、頭上には色とりどりの金平糖のような星々が煌々と瞬いている。今にも落ちてきそうなそれらを味わえやしないかと大きく口を広げ叫ぶが、風の音が強くて何も聞こえない。ごうごうと唸る風の中、鳥は大きな羽根を世界を覆うかのように広げてはぎゅっとしぼめて、ジグザグと、上へ、上へ。


(あっ)


 スピードが一際早くなり、私は振り落とされる。スローモーションで落ちていく私の目に、ひたすら頂上を見上げて飛ぶ彼の顔が映った。私が落ちたことなんて気づきもしないで、ううん、その背に乗っていたことすら知ることもなく、前だけをまっすぐに見つめる、希望に満ちたその顔。緑色の髪が羽のように夜に浮かび、黄色のウェアが光になる。大きく口を開けて、彼は叫ぶ。この――最高の――この――


「――。お~い、


 耳元にかかった生暖かい息が、夜に罅を入れた。あ、と思う間もなく全ては掻き消え、代わりにやってくるのはびくりと動いた身体にきしむ椅子の音、足裏に感じる白木の床の感触、油彩絵の具の匂い、カーテンの隙間から差し込む柔らかな朝の光――は今、筆を持った手を宙に掲げたまま、現実に座っていた。
 さっきまで360度に展開していた世界は目の前のキャンパスの中に静かに収まっている。広げた手の中に収まる夜と、幼馴染を模した鳥。でも、もう少し……。


「おぉぉい」
「ふあぁ…っ!?」


 ツムジのあたりを指でぐりぐりっと刺激され、再び開きかけていた夜の世界がシュンと閉じた。
 漸く働き始めた脳みそが、八時の約束があったことを思い出す。慌てて振り返ると、への字口の祐介が首を突き出すようないつものポーズで、こちらを見下ろしていた。至近距離で。
 別に、怒っているわけではない。上から覗きこむのは距離感が近いのと高身長故の癖みたいなもので、悲しそうにも見える不機嫌顔は単なる地顔だ。下手に「怒ってる?」なんて聞いたらちょっと落ち込んじゃうくらい、地顔。そう、怒ってはいない。ただ、相手が怒っていないからといって、に非が無いというわけではないわけで。
 身体をずらして時計を見上げれば、時刻は朝の八時半だった。


「……ああっ」


 悲鳴と落胆を足したような悲鳴にも、祐介は反応しない。こんな風に慣れさせてしまう程度には遅刻の常習犯なんだけれども、今日は、今日だけは、遅刻せずにデートを始めたかったのだ。そのために昨夜は早々にベッドに入り、ちゃんと朝の六時には目を覚ましたというのに――下手に時間が余ってしまったのが敗因だった。自室兼アトリエの中央に置いたままだったキャンパスがどうも物足りなくて、ひと塗りだけ、ふた塗りだけ、と思っているうちに意識がすっかり飛んでしまったらしい。


「ああああああああっ……あああン」


 顔を抑えてうなだれると、祐介はちょっと困った顔をした。多分、こんなにもが気にするとは思ってなかったんだろう。それで、明日自分がイギリスへと旅立ってしまう事を思い出して、軽いやりとりで決まったはずのこのデートが、にとって特別なものだったのだと気がついてしまった。
 本気の相手に対して、意地悪な事は言えない人だ。ただし、慰める言葉が浮かばない不器用な人でもある。かといって頭を撫でて慰めるなんていうのは恥ずかしすぎて無理で、指の長い大きな手をウロウロと動かした末、結局自分の頭を掻くことに使って、視線を逸らした。


「別に、今からでも……遅くはナイっショ……?」
「うん、ごめんね。……祐介、大好き」
「急に!?」


 頭を下げたまま言うと、ぎょっと仰け反ってしまう。遅刻には慣れるくせに、こういうのは慣れないんだ。まぁこの人、シャイすぎて私に好きだって言ったこと未だに無い位だからね……。
 あんまり気にしすぎても祐介がますます気まずくなるだけだから、早めに頭を上げて、絵の具で汚れた手や顔を洗い始める。祐介は暫く落ち着かないようだったが、やがて絵を眺めている振りを始め、少しの沈黙の後に「イイんじゃないの?」と振り向いた。


「…………」


 振り向いた笑顔が、めちゃめちゃぎこちない。
 あーあ、もう、自分のスタイルはどんなに変だと言われようと突き通す癖に、変な所でシャイだからぁ! 自分がモデルの絵なんてたとえ抽象画でも恥ずかしいに違いないくせして、慰めるために思ってもないことを言うからぁっ! しかも、ハズした事に気づいて更にそわそわしてるぅ。


「…………」
「…………プッ」


 思わず吹き出したら、ここでこそありがとうとか大好きとか言う所っショ、なんてホッとした顔で憤慨して見せた。嘘のつけない男だよ、まったく。

 さて、ただでさえ遅刻しているので、準備は最低限だ。昨夜のうちに選んでおいたシフォン生地のワンピースをがばりと被って、教室着替えの要領で寝間着代わりのシャツとジャージを脱ぐ。肌は見せていないのに、祐介はこちらを見ようとしない。必死に目をそらしているのとは少し違う、飾らない礼儀正しさで。

 私と祐介は生まれた時からお隣さんで、自分の生き方に誇りを持ちつつ他者の生き方も尊重する家族に囲まれ、自然とマイペースに育った。性格も趣味も、方向性は全く違っていたけれど、世間の規格から多少ずれがちであるという意味では似たもの同士で、互いを尊敬できる相手、理解できる相手、安心できる相手として気持ちの上でもずっと隣同士だった。
 やがて、唯一の人だなぁって感じるようになって、付き合おうなんてはっきりした言葉はなくても、これからもずっと一緒にいるんだろうなぁって思うようになったわけだが、祐介の性に関する礼儀正しさは、思春期を迎えた頃から一貫して変わらない。
 部屋にはグラビア雑誌が置かれていたりするから性欲が無いわけではないんだろうけれど、いわゆる男子高生的な猿っぽさや夢見がちな必死さとは無縁なのだ。私に性的な魅力が少なすぎるというわけではないはずだ。今だって、もし私が肌を見せたら動揺して逃げる、と思う。試してみたことはないけれど。

 祐介は多分、セックスで得られる一時的な快楽や優越感よりも、例えばロードバイクの時間だったり、自分や家族の立場だったり、それからおそらくは私への正しい愛情だったりという、セックスをしないことで手放さずに済むもののほうがよっぽど大事だということをわかっているのだと思う。
 子供を育てられるステージにいないなら、子作り行為なんてしちゃだめだよね。コンドームぽっちでは、性感染の予防にしかならない。

 私自身、思わぬ妊娠で失くしたくないものを沢山持っているし、皆がしたがってるからしたい、なんて考え方をしない祐介のことが好きだとも思う。それでも、時々はそんな理性なんてとっぱらってしまいたくなるくらい求めてくれればいいのに、なんて思ってしまうのは、心が満たされていないからだろう。
 祐介は私に好きだと言ったことがない。私に欲を見せることもない。それでも愛されてるって言えるだけの絆はあるけど、不安で、寂しくて、満たされなくて、自分の内側に空いた穴に祐介を埋め込んでしまいたくなるような気持ちにならずに済むには、ちょっと色々足りないみたいだ。

 でも、そんなことは口に出しても困らせるだけだから、ちゃっちゃと着替えて、準備されていたお弁当を持って、顔が崩れるほどでっかい欠伸をしていた祐介と一緒に車に乗り込む。
 私は絵の個展で、祐介はインターハイと勉強でずっと忙しかったので、こんなふうに出かけるのは久しぶりだ。

 隣を見上げて、男っぽい顔になったよなぁ、とつくづく思う。高校一年生くらいまでは、もっとつるっとした顔をしていた。身体も薄っぺらくて、少し能面じみた顔つきの女の子みたいに見えなくもなくて。
 パーツパーツは今も変わっていないのに、背が高くなって筋肉がついて、等身が大人のものになって、身体も大人になった。あごとおでこのラインがくっきりして、喉仏もぼっこりして、骨が太くて、筋肉が固くて――私はずっとその成長を見てきた。高校一年生からだけではない、生まれた時からの彼の変化を、ここに至るまでの道のりを。
 ずっと側でみてきたのに、明日から暫く空白が続く。祐介はイギリスに。私は日本に。

 不安に思うのは、当然だよね?
 いつだってお隣さんだった二人の間に、これから暫くの間、9,334キロの海が横たわるんだから……。





◇◇◇






 最近絵にかかりきりで慢性的な睡眠不足だったからか、いつの間にかぐっすりと寝こけてしまっていた。で、潮の匂いと波の音に起こされて、今に至る。

 車は海を見下ろす高台に停められていた。
 少し寒々しく見えるほど、人気がない。夏の最中は美しい海と砂浜を満喫できる海水浴場として大いに賑わいをみせるのだが、今はもう、監視員も海の家も残っていないからなぁ。
 混んでいるのはあまり好きではないくせに寂しく感じるのは、終わってしまえば懐かしく愛しくなるのが夏という季節だからだろう。

 ガードレール先の海を眺めながらタバコを吸っていた運転手の大橋さんが、身体を起こした私に気がついて携帯灰皿を取り出す。いいよいいよ、ゆっくり吸っててよとジェスチャーしたけれど、こちらに戻ってくる動きに迷いはない。ガコ、と車の扉が開くと、外の空気と高速を走る車の音が車内に入り込んできた。


「おはようございます。祐介クンは、先にロードバイクで出かけました。一時ごろには戻ってくるそうです」
「ふぁい」
「できれば一緒にお待ちしたかったのですが、仕事が入ってしまいました」
「え、そんなそんな。むしろ、時間大丈夫ですか? 起こしてくれてよかったのに」
「煙草休憩が終われば、起こすつもりでしたよ」


 大橋さんがにっこりと笑う。大人な気遣いに、私も、ありがとうの意味を込めてにっこりと笑った。
 スケッチブックと鉛筆を小脇に抱え、空いた手にバスケットを持ってアスファルトに降り立つ。車のドアを閉めると、バタンという音が空に響いた。空が高い。

 ものすごく遠いというわけではないのに、海に来るのは久しぶりだった。
 砂浜の方へと歩き出すと、大橋さんが「気をつけてくださいね」とか「海に近づいちゃいけませんよ」とか叫ぶ。返事の代わりに大きく手を降っていると、眠気が覚めて、少し楽しくなってきた。
 だだっぴろい海。薄い雲の浮かぶ空。背後には流れていくだけの車の音。バスケットからおにぎりを一つくすねて、歩きながら齧る。塩気が甘い。懐かしいご馳走の味がした。

 白い砂浜に足を入れる。サンダルでは砂が入って却って気になるから、さっさと脱いで、裸足で。
 奥のほうがほんのりと温かくて、気持ちがいい。夏の名残みたいな暖かさだ。

 爽やかな潮風を感じながら、思うままにスケッチしていく。水平線、海の陰影、砂の中に埋もれている貝殻、漂流物、夏の海水浴場の客が残したのであろうゴミ、足がうじゃうじゃっとした虫、もうかなり冷たい水底にゆらゆらと映る自分の足――鉛筆を持つ左手に力が篭ったそのとき、足の太ももまで波がかかってひやりとした。


「え」


 濡れたワンピースが太ももに張り付いていた。後ずさろうとした足を波が縛り付け、海の中へと引き寄せる。身体のバランスが崩れた。あ、やばい、と思う頭上に影が差す。振り向いた先に、異様に大きな波がそびえ立っていた。

 インパクトの瞬間は意外と大したことがなかった。なんだ、これなら大丈夫だと楽しくなったくらいだったのに、全身海の中に取り込まれたと思ったら、するりと足が砂から離れた。砂に接していた足の裏や指の股を、冷たい水が満たしていく。天地がわからなくなり、慌てて目を開けてもあぶくばかり、真っ白で何も見えない。かろうじて自分の手がもがいているのが見えるような気がするけれど、どこに向かってもがけば良いのかもわからなかった。
 地面はどこ? 海面はどこ? わからないまま藻掻く。スカートが翻って、更に動きを邪魔してくる。あえいだ口の中に海水が雪崩れ込んできて、思い切り飲んでしまった。飲んだあと吸い込める空気が、海中には無い。それでも酸素を欲する身体が、海水を無理やり吸い込んでしまう。
 痛くて、苦しくて、からかった。

 ふと、死という文字が頭に浮かぶ。祐介が傷つくな、と思った。自分が怖いとか辛いとかよりも、幼馴染のことを想えた自分に少しだけ満足して、それから少しだけ怖くなった。このままだと不味いとは思っているけれど、まだ本気で死ぬとは思えていない。本当の死の間際にも、私はこうして祐介を想っていられるだろうか。溺死はきっとすごく苦しい、いや、今も十分苦しいか――重たく藻掻く私の手を、がっちりとした手が力強く引っ張りあげた。
 頭が水中の圧迫感から開放され、漸く上下の区別が付くようになって、戻ってきたと強く思う。水を吐きながら空気を必死に吸い込む。海面は腹の少し下辺りの高さでしかなかった。


「うえっ……ごボッっくひー、う」
「いったん離れるっショ」



 呼吸と咳を繰り返しながら、抱きかかえられるようにして海から出る。砂浜の途中には祐介のタイムが打ち捨てられていた。白い車体には、あちこち傷ができてしまっており、タイヤは若干ひしゃげている。溺れている私に気づいて、浜辺まで無茶な降り方をしてきたんだろう。大事なロードバイクなのに……。

 仰げば空は晴れている。風だって気持ちいい程度しかないし、海は今や嘘みたいに静かだ。そもそもスケッチをしていたときだって、すごく穏やかだったのだ。それでも波が高くなることがあるのが海なんだなぁ……。そんな風に他人事に思えてしまったりする今はもう、死が遠い。
 そういえば、いつの間にかスケッチブックもなくなってしまっていた。なぜか右手にだけは、しっかりと握った鉛筆が残っている。

 祐介はずっと沈黙したまま歩いていたが、十分に海から離れると、怒った顔で振り返った。これは地顔じゃないやつだ。唇を不機嫌に歪ませて、細い目を最大限に見開いている。縮こまると、指でゴスゴスと額を突いてきた。


「ちょっと目を離した隙に、なに死にかけてンだ!?」
「ゴホッ……ご、め ゲホッ」
「……一人にしたら、すぐ死ぬ……」


 死にそう、とかじゃなくて、断定……。
 咳き込みながら苦笑いしていたら、急に、ぎゅっと抱きしめられた。


「笑い事じゃねぇーよ」
「うん、でも、ハァ。……死なないよぉ」
「ばっちり死にかけてたっショォ……」


 祐介は泣き言みたいな悪態をつく。ひしゃげた声で反論する私を抱きしめたまま。
 頭を撫でるのさえ恥ずかしい男がこんな体勢でいられるのは、これがロマンチックな気持ちからの行為ではないからだ。ほら、レースのあと仲間たちに抱きついてる時みたいな。
 それだって恥ずかしいんじゃないかなって思うんだけど、恥ずかしがり屋な反面、熱い男でもあるので、針が振りきれていれば意外といけるんだよねぇ。でも、祐介の針がそこまで振りきれることはレース以外ではないから、私はあまり触ってもらえない――もらえなかった。
 目を閉じて、祐介の薄い身体と熱い体温とぎゅっと背中に回された長い腕を堪能する。ぐっしょりと濡れた祐介の身体からは、潮の匂いの奥に汗の匂いがしている。

 ロマンス抜きの熱い抱擁からは、祐介の心配とか迷いとか苦しみとか体温とか心音だとかがダイレクトに伝わってきて、何を言われるよりも、何をされるよりも、大事だって思われてることが感じられる。
 目の端に映る、ボロボロのタイム。あれだって、私を助けるためにしたことだ。私を助けるために、祐介は大事なタイムをボロボロにした。きっと、自分だって怪我するかもしれないような無茶な運転で。

 ぐっと込み上げるものを感じて、私も祐介の細いウエストに腕を回す。逃げるかと思っていたのに、祐介は逃げなかった。代わりに少し腕の力の入り方が優しくなって、腕の位置は私を味わうかのように動いて、あぁ、これ。
 これは、熱い抱擁じゃなくて、愛の抱擁だ。

 眼の奥がぎゅっと熱くなる。これがずっと欲しかった。本当にずっと、欲しかったんだよ……。
 私からも愛情をたっぷりと込めて腕に少し力を入れ直すと、祐介もそれに応えるように動いてくれる。私の内側に開いていた寂しい穴が、暖かな信頼で埋まっていくのが分かる。
 自転車で一緒に走ることはできなくても、走り切った連帯感、皆で勝利した感動を分かちあうことはできなくても、9,334キロも離れていても、共に抱いているものが確かにある。感じられる体温が、風が、感情が、想いがあるんだって、確信できたんだ。


「あーー……あのよ、絵だけど」


 暫くして、ソワソワとしはじめた祐介が、さりげなく腰を引き始めながらぽつりと呟く。なんだ……なーんだ。ほらね、ちゃんと私にも欲情するんじゃないか。


「ん」
「ちょっと寂しい気がするって、ホントは思った……ショ」
「うん、そーだよね」


 すごく寂しかったから、祐介が一人で飛ぶ、寂しい絵になった。
 二人で寂しいって思えているなら、そこまで寂しくもなかったのにね。


「帰ったら、祐介の横に私を描き足すよ」
「……フゥン。イイんじゃないの?」


 今の「イイんじゃないの?」は、本当の「イイんじゃないの?」だ。もう一度ぎゅっとすると、あからさまにビクッと祐介の身体が跳ねたので笑ったら、身体の変化に気付いていたことがバレてしまった。いやだってもう、多少距離開けてても、熱気がすごいんですもん。ギャーギャーいいながら、笑ったり照れたり、またひっついては逃げられたり。

 夕日に照らされて、海がキラキラと光っている。
 唇を尖らせてそっぽを向きながら、祐介の長い指は私の指を引っ掛けていた。








         







フォロワーさんに起承転結をお題として出して頂き、書いた作品です。
素敵なお題をありがとうございました。
物語の動きを指定された状態で書くなんて初めてでしたが、とても楽しかったです。

□お題内容
季節は晩夏~初秋で
起 海の写真を撮りに(絵を描きに)行こうと思い立つ
承 海までの道中・海での様子
転 水を被る・その対処
結 ダメになった写真(絵)と残った思い出
ジャンル・人数・カップリング等不問。




2015/11/20
2016/11/10 改稿